2010年10月20日水曜日

更新再開

半年間放置中のBlogへようこそ。昨年10月31日に始めてから約一年。今年1月にTwitterを始めて以降、段々と比重がそちらに移り殆ど忘却されていた当Blog。しかしながら最近の筆者自身の環境の変遷と心境の変化から、周辺の諸々を再構築することを決意した次第。来週から徐々に更新を再開して参ります。よろしくお願い申し上げます。

2010年4月19日月曜日

2010年4月19日号

今週の話題。
といって、先週最も大きいイベントだったNAB2010は今年は行けなかったので、さも見てきたかのようにしたり顔で…という訳にもいかない。他の情報サイトで記事は出てるのでここではあえて触れない。機会があればとりあげることにしよう。

さて、Twitterでも先々月来予告していたIntensity Proによる24pキャプチャの検証を目論んだのだが、カメラの仕様の前に見事に敗れ去った。というのも、7DのHDMI出力は基本撮った素材がなんであれ、1080/59.94iで出力するようになっているようで。Intensityの入力設定をいじっても1080/59.94i以外では入力が検出されない。つまり現状、プルダウンではなくネイティブ1080/24pでのProResキャプチャは7Dでは不可能。これは7D側の仕様の問題なので、他メーカーのキャプチャボードに換えても同じ結果だろう。恐らく「家庭用ハイビジョンTVで視聴すること」を前提とした機能だろうから、こういう使い方自体イレギュラーなのかもしれん。キヤノンもいずれファームウェアでフォローするかもしれないが、今回はコレについては放置することにした。



で、EOS MOVIE Plugin-E1 for Final Cut Proの検証である。詳しいことは専門誌や他サイトで書かれているとおり…で終わらせてはいけないので、個人環境での実測値を示しておきたい。

現在筆者の所有するFinal Cut Studioシステムは、
Mac Pro初期モデルの2×3.0GHz Dual-Core Intel Xeon
メモリは5GB、OSは10.6.3、FCPはVer7.0.2
内蔵SATA HDD2台でRAID0を組み、転送速度は180MB/sec程度
カードリーダーは秋葉館のUDMA対応 FW800 CFリーダーという環境

上記の環境で本日撮ってきた素材、24分44秒/28ファイルをEOS MOVIE Plugin-E1でProRes422HQ変換した場合のエンコード時間は、50分46秒

エンコード中のアクティビティモニタ プラグインなのでFCPが単独で200%前後消費している。FCPはCPUコア数が増えても全体使用率は同じ(つまり800%上限なら400%に増える)なので、最新機種であればもっと速いはず。

大体実時間比で2倍程度である。ProResは可変ビットレートなので、素材によって多少時間は増減すると思われる。
因みに、普通にiPhotoなどでHDDにコピーし、CompressorでProRes422HQ変換した場合のエンコード時間は、2時間35分31秒!
こんな時間かかってたっけなぁ…


エンコード中のアクティビティモニタ Compressorにデータを投げてる分、FCPの消費が低くなっている。プラグインを使った場合と比較して平均30~40%低い。



そう、いつもは時間がかかるのが前提なので、ちゃんと使いどころ決めてin outを切ってとやってるが、EOS MOVIE Plugin-E1はその必要性すらなくしてしまうほど速い…。むろん切り出して読み込みもできるし、内部時計によるフリーランのみとはいえタイムコードもついてきて、メタデータも追加できる。

これはFinal Cut ProユーザーでEOS MOVIEを扱う者は必携といえるプラグインだ。裏技的な使い方から実用的に漸進していくという意味で言えば、5Dmark2がマニュアル露出可能になったのと同じくらい素晴らしいアップデート。EOS MOVIEの進化は止まらないな…。

7Dの高感度ノイズ比較した作例はまた後で。

2010年4月16日金曜日

2010年4月16日号




カールツァイス、デジタル一眼レフカメラ用のマウント交換式シネレンズデジカメWatch

ZEISSのシネレンズ、Compact PrimeとLight Weight Zoomがinterchangeable mountとなり、キヤノンEFマウントに対応となった。米国で本日まで開催中のNAB2010で単焦点のCompact Prime CP.2と、ズームのLWZ.2 Vario-Sonnar 15.5-45 T2.6 T* XPが発表。
最初の噂を目にしてから今年のNABには注目していたが、まさかズームまで出てくるとは…、ZEISSの本気度を思い知った。
Compact Primeは既にOnlineオーダーを受け付けており、各焦点距離均一で2,900ユーロ、3〜7本セットが8,200〜19,900ユーロで、今までのシネレンズからすれば正に破格と言える価格設定だが、ズームもHDSLR向けの価格帯…になるんだろうか?そもそも国内の代理店はどこになるのか…やはりnacあたりになるのだろうか。7Dユーザーとしては、スーパー35サイズ用の軽量ズームの方が気になる。この全長と重量ならEFレンズの超望遠単焦点より軽いぐらいで、フットワークはいいんじゃないだろうか。ZEISS単焦点シネレンズにも惹かれるものはあるが…。
まぁ、本職のキャメラマンでもない人間が個人で買うようなレンズではないのだろうが、あのZEISSがデジタル一眼レフ用にシネレンズを出すなど、ちょっと前には考えられなかったことだ。EOS Movieがもたらしたものは大きい。これは欲しいな。

2010年4月15日木曜日

2010年4月15日号


昨日、丸の内ピカデリーで『第9地区』を観た。
いやはや、すごい映画が出てきたものだ。前評判通りで実に面白かった。
批評めいたことを書く気はない。単純に感想を述べる。ネタバレあり。

この映画は「頭を空っぽにして楽しもうとすると熱湯を浴びせてくる映画」だ。油断すると火傷する。しかしハマれば、サウナから上がってきて浴びるシャワーのように心地よくポカポカ湯上り感が残る。

南アフリカ共和国・ヨハネスブルグ。アパルトヘイトが終わる前にやってきた宇宙人難民。侵略に来たか、たまたま不時着してきたか理由は定かでないにせよ、人類にとって初の未知との遭遇。というようなロマン?は一切なく、招かれざる客は引きこもりで不潔で野蛮な「エビ」だという実際を目の当たりにし、幻想を砕かれた人類は彼らを忌避する。
宇宙人難民を被差別民として、地元住民との衝突、諍い、さらには犯罪との結託まで、人種差別・隔離政策の根源的問題をほとんどやりたい放題に描いている。つまり、見た目で判断しちゃいけないとか、差別はいけないとかそういう当たり前に声高に叫ばれる人権問題を、正に人外の存在である宇宙人に当てはめて、おまえら綺麗事言ってるけど、実際問題こんなことが起こったらどうなのよ?という揺さぶりをかけてくる。
人類と差別の歴史を見れば、この映画の登場人物を笑ってはいられない。被差別民だった移民黒人たちがより下層の存在である「エビ」を猫缶でつって食い物にしていくさまは痛烈なアイロニーが込められている。世界連合とか、白塗りの武器とか装甲車は国連を思わせ、多国籍企業MNUはつまるところPMCというか軍需企業で「人道的見地」とやらにはとんと興味がなく、人体実験に狂喜するような異常さが渦巻く。
第9地区から強制移住させるシーンは悪意たっぷりで、「中絶」のシーンなどホントに悪寒が走る。ヘイトクライムどころじゃない。これはホロコーストじゃないか。それを嬉々としてやっていた主人公ヴィカスがウイルスに感染し、さも当然のように行われる痛覚実験など、どこかで聞いたような話だ。電気ショックで兵器試験に供したりするところは、なぜか『時計じかけのオレンジ』を思い出した。
結局、本編中ほぼ唯一の「真人間」はクリストファーと呼ばれるインテリ宇宙人のみという、全く狂いまくってる現実。ヴィカスが目覚めたものは正義ではなく、追い詰められた生存欲で、恩人とも言えるクリストファーを簡単に裏切る。しかし、ワルくても本質的な部分で善人であるヴィカスは結局彼を助けて、絶望的な戦いに身を投じる。そして最後に彼を救う者は…。
こういう異人種間の協力というと、古典的名作『夜の大捜査線』を思い出す。この場合立場が逆だが。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。人間は他者と理解しあえるか、または人は本当の意味で他者であることに耐えられるか、というのがテーマだろう。低予算を逆手に、あくまで1事件、1つのエピソードとして描く方法も評価したい。この手のSF映画にはこういうやり方が合ってると思う。

ま、だらだら書き連ねてはみたものの、要は人間をドカドカ爽快に吹き飛ばし、薙ぎ倒していく正調暴力SFで、動機は少年漫画のようにわかりやすく、ポリティックなメッセージが爽快なバイオレンスギャグで味付けされてる、はっきり言って女性にはオススメできない男の子映画。これが長編デビューとなるニール・ブロムカンプ監督は30歳。いやはや、怪物な才能が世に出てきたものだ。



「必ず捕まえます」→爆発の流れと、傭兵を豚ごとぶっ飛ばすシーンは最高だ!

2010年3月31日水曜日

2010年3月31日号

週刊どころか月刊すら怪しい放置プレイなblogへようこそ。
ネタが無いのではなく。単に忙しいだけ。ここはひどく適当な人間のブログです。

今週の話題。

といって、先月は箱根に温泉入りに行って、今月は水戸に梅見に行った。その間はずっと仕事をしていた。というわけでこれから始まる年度始まりに向けて体力を温存したいところ。まだIntensity Proでの7D動画取り込み検証はやってない。EOSプラグインの正式リリースまでには片付けたいが…。

いろいろ言い訳したところで箱根大涌谷で撮ったネコの動画でも置いておくか。



さて、ひと月以上前だが、ZEISSからCompact PrimeのEFマウント版が出るという話があった。NABで発表…。純正でこのラインをリリースし始めるとなると、HDSLRの流れはもう止められないな。実に楽しみ。

2010年2月16日火曜日

2010年2月16日号

今週の話題。

予告通りオリジナル動画ネタ。
7Dで撮影した素材を元にFinal Cut Proの編集コーデック、Apple ProResに変換する場合の色情報変化について、プチ検証。

場所は銀座歩行者天国。日時は1月17日の15時から16時。撮影時の設定は1920×1080,24fps。露出は基本値でF10,1/50,ISO100。WBは固定し忘れてオートになっているため、色温度は厳密ではない…。検証条件としてはルーズ過ぎるが、あくまで参考までに。YouTubeでやる事自体が無謀な実験なので、ご容赦あれ。
動画は、撮影時にピクチャースタイルを〈ニュートラル〉ベースにシャープネス=0、コントラスト=-3、色の濃さ+2、色合い=0。に設定した以外、色調整はしていない。

工程は、まずFinal Cut Proで読み込み(ガンマはソース)、インアウト切ってCompressorに送信。できたデータを縦半分割ワイプ。どちらがどちらかはテロップで示してある通り。ワイプ切り、テロップ合成はFinal Cut Proで行った。シーケンス設定はProRes422に合わせている。最終出力は1080p/8MbpsのH.264。



ProRes422HQとProRes4444では色空間がYUVかRGBかという違いがある。ここで見る限りでは見た目はほぼ変わらない気が…する。厳密に両者の違いはあるのだろうが。QuickTime Proでの書き出し、MPEG Stream ClipやAfterEffectsなどでの変換と、恐らく使うツールによって結果は変わってくる筈だ。その検証もするべきだが、ちょっと時間がない。
オリジナルQTファイルとの比較をしてみる。シーケンス設定はH.264に合わせている。





オリジナルと明るさが違うことが分かると思う。ガンマ設定のせいだろうか?この違いについてはちょっと追い込めなかった。ガンマの取り扱いについてあまりよくわかっていないまま検証しているので、詳しい方がいたらご教授願いたい。

などと検証をしていたら、先週、キヤノンから新たなツールが発表された。Final Cut Proにおける〈切り出しと転送〉用のプラグイン。

EOS MOVIE Plugin-E1 For Final Cut Pro

オリジナルデータをCFリーダーから直接FCPからハンドリングできる。これで上記の工程の前にあるオリジナルQTの全コピーという作業はいらなくなるわけだが、ProResのデータは重いので、オリジナルのH.264の方がバックアップには適しているとは思う。編集工程が削減できるし、メタデータの追加も使い勝手が良い。これも検証してみなければならないな…。
Blackmagic Design Intensity Proで7DのHDMI出力からキャプチャしたものとオリジナルQTデータの比較検証もしてみたいし、やることは山積みだなぁ。

2010年2月6日土曜日

2010年2月6日号

例によってかなり放置気味のブログだが。
来週の予告。今週は例によって多忙なので更新してる暇が無い。この記事もほぼ先週書いた。

久々にオリジナル動画ネタを投下。
1月中旬、銀座のライオンに飲みに行くついでに銀座の歩行者天国を撮ってきた。このEOS 7Dで撮影した素材を元に、編集用コーデック、Apple ProResに変換する場合の色情報の変化についてプチ検証をしている…途中である。



上の動画は、オリジナルQTをFinal Cut Proで読み込み、インアウト切ってCompressorでProRes422変換。できたデータを再度Final Cut Proで読み込んで色調整してテロップ入れ。出力は1080p/8MbpsのH.264のMOV。

撮影時の設定は1920×1080,24fps。
露出は基本値で1/50秒,F10,ISO100。
WBは固定し忘れてオートになっているため、色温度は厳密には…。検証条件としてはルーズ過ぎるかもしれないが、あくまで参考まで。そもそもYouTubeでやる事自体が無謀な実験なので、ご容赦あれ。撮影時にピクチャースタイル〈ニュートラル〉をベースにシャープネス=0、コントラスト=-3、色の濃さ+2、色合い=0。に設定した(この設定もノーマルでやるべきだろうが…)。

以上、予告。来週、出来れば検証UPする予定。

2010年1月19日火曜日

2010年1月19日号

土曜から変則で続く
今週の話題、其の弐。

ソニーがAVCHDのハイエンドハンディカムを出してきた。




HDR-AX2000

位置づけとしては、先発のNXCAM業務機・HXR-NX5Jの民生版で、
プロ向けの機能はある程度スポイルされているが、従来より差はかなり埋まっており、ほぼ一緒と考えていい。HD‐SDIがなくてもHDMIがあれば困らないだろうし、720pは大抵の人は意識して使い分けないだろうし、リニアPCMか圧縮音声コーデックかって、HDVの時も騒がれたけど結局誰も困ったって話は聞かないし。

AVCHDのビットレートは24Mbpsとなり、解像度はようやくフルHDとなった。
フレームレートは、メモリー記録の恩恵で1080 60i/24p/30pで収録が可能。ピクチャープロファイル&シネマトーンガンマ&シネマトーンカラーと、いわゆる自主・学生・低バジェットの映画製作ターゲットの機能も充実し、フルマニュアル操作をアピール。
レンズはFX1000を引継ぎ、35mm判換算で29.5mmから立ち上がる光学20倍ズーム。これでほぼ実用範囲はコンバーターなしでもカバーできると思われる。HDで撮影する場合、ワイコンなどはせっかくの解像度を著しく落としてしまうので、画質を犠牲にしてでも画角が欲しい時以外は使わないのが鉄則。アクティブレンズ方式手ブレ補正で、ハンディカムの手持ち表現は、巷間さらに増大するだろう。良し悪しあるだろうけど、個人的には救い難く下手くそな画が増えていくような気がする。

しかしテープメカがなくなったってのに、この重さはなんなんだ…。グリップ部分は前に来たように見えるから、バランスは少し良くなってるのかもしれんが。最近のソニービデオカメラのつくりは、いまいち気にくわないんだよな。HDR-FX1で完成した即応レバーズームを捨てて反応悪い「ぐるぐるズーム」に戻るし…。カール・ツァイスに戻せばいいのに…。
HDVはHDR-FX1000を残し第一線から脱落。ついにソニーのハイエンドハンディカムにiLINK端子がなくなった。MacからFireWire400が消えたように。これも時代の流れだね…。テープ記録はもう古いのか。メモリー記録の弱点である記録ごとにデータを移行→バックアップというコストも、これからその値段が下落していけば、メモリーカードがかつてのテープのように「使い捨て」られるようになるだろう。もうその下地は完成しつつある。ソニーはSD帝国の軍門に下り、メモステ/SDHCカードのデュアルスロットを搭載。東芝もBlu-rayを作り始めたし、時代の趨勢に逆らっては生き残っていけないんだなぁとしみじみ思う。



写真は筆者の所有するHDR-FX1。もう5年前の機種だが、負け惜しみじゃなく、このカメラは紛れもなく名機だと思うのだ。


しかし個人的に一番画期的なのは、民生機として初めてXLR端子&マイクホルダーを搭載した点。従来、外観上も運用上もこれが業務機と民生機の特徴的な相違点だったが、そのためにいわゆるガンマイクを使いたいハイアマは、XLR→ステレオミニ変換を使ったり、ファンタム電源ですっきりと運用できるはずのガンマイクを、バッテリー駆動のものにしなければならないなど制約が多かった。これだけのために業務機を買ったアマチュアは流石に少なかったとは思われるが、このような無駄な区分を省いた点は評価できる。

なんかいろいろ書いたけど、これ、AVCHDのハンディカムとしては到達点じゃないかな…。元々過渡期の規格だろうし、これ以上やるとなればその前に新規格が出てくるはずだ。多分。


SCE、PS3用地デジレコーダキット「torne」-9,980円。PSP転送も可能。250GB PS3セットも発売

ソニーがやってくれた。チューナーは地デジのみだが、USBバスパワーで動作しPS3に接続した市販の外付けHDDにも直接録画できる。MPEG-2TS録画データはPS3に紐付きだが、PSPにメモステに書き出し転送して視聴可能。ほか制約は多いものの、この内容で+1万の投資なら喜んで買うという人は多いだろう。テレビ録画しても見たら消す、ホントに欲しい映画はBlu-ray買う、という層は意外に厚い気がするのだ。特にPS3買ってる層はわざわざ録画機まで買う購買欲はないと思う。250GB PS3とのセットで展開するのも好感度高い。まぁPS3&Blu-rayレコーダー持ってる自分は買わないが。

2010年1月16日土曜日

2010年1月16日号

週刊とは名ばかりの隔週更新になってきたが。
今週の話題、其ノ壱。



日曜に日帰りで松本城に行ってきた。仕事で。半分趣味で。
実は年末年始休暇中に行くつもりだったのだが、定休だったので行けなかった。

朝9時新宿発・特急あずさのグリーン車で揺られること3時間。正午の長野県松本市は、想像していたより穏やかな陽気だった。日差しもあって、然程寒くはなかった。が、しかし夕方にかけてさすが信州というべき強烈な底冷えを味わうことに。市内ではちょうど「あめ市」という祭がやっていた。デジタル一眼動画の撮影対象としては格好だったが、今回はとにかく城を撮りに来たので、ほぼ無視。仕事が優先。


今回は松本城と背景に空抜けのタイムラプス動画。前回は「初日の出」想定で羽田空港近くの鳥居を撮りに行った。
(写真は羽田・弁天橋の鳥居)


基本動くのは背景の雲のみ(雲が少しでもあってよかった)。周囲を飛びまくるハト共は後処理で消すことにして。撮り始めると30分ぐらいは動けないので、通行人の邪魔にならない場所で構図を決める。年末に買ったジッツォの三脚をA&Aのバッグと共に初使用。この軽さにはかなり助けられた。5秒おきのシャッターをリモートで仕掛け、本番700枚近く撮影。テスト及び観光写真含め1000枚ぐらい撮ったか。冬の長野の屋外で、晴れた午後とはいえとにかく動けないので、足が冷え切ってしまった。


さらにその後、天守閣に登ったのだが。城内は靴を脱いでスリッパを履くはずが、何を考えたか履かずに靴下のままで入ってしまい、キンキンに冷えた床板で足の感覚が半分麻痺状態に陥る。しかも天守閣なので階段は手すりが無いと不安なほど急角度。出る頃にはもう足首から先が棒のようになってたし。かなり危なかった。


松本城は(時間的には新幹線使うと大差ないだろうが)地理的には東京から一番近い国宝城郭で、しかも5層天守としては国内最古のもの。作りは安土桃山時代後期から江戸時代初期の実戦的な天守城塞建築と、その後に増設された平和な月見の楼閣などが入り交じっており、独特の趣がある。平城らしくその見事な佇まいがほぼ全角度から見渡せ、しかも背景は北アルプス。景観としては文句なく素晴らしい。非常に撮りがいのある城。さらに駅から歩いて15分程度と絶好のアクセスを誇る。ちょうど成人式帰りらしい地元の新成人の晴れ着姿がチラホラと見られ、記念写真など撮っていたのが印象的だった。

ほぼ予定通り撮影を終え、駅で信州そばを食べて18時半発のスーパーあずさで帰路につく。行きと同じくグリーン車だったのだが…、座席のリクライニングが何もしてないのにどんどん下がっていくという…ちょっと微妙な席だった。


で、これは松本城それ自体には全く関係の無いことなんだが。お土産に駅で買った某菓子。



どう見てもです。ありがとうございました。
ってこれ職場で開けて気づいたぞ、おい!
まったくいやなネタを提供してくれるなぁ。クレーム電話→即日返送封筒入りお詫び交換品発送→翌朝着だったからよかったけど。品質管理ぐらいちゃんとしろよな…。


今回、以前初期不良だと書いたEF70-200mm F4 ISレンズを持っていったのだが。


年明けに職場の先輩に聞いたところ、どうも自分が気になっていた音はISの動作音らしく、仕様ということが分かった。恥ずかしながらここに訂正させてもらう。音は静かな室内で撮ってると気になるが、屋外では大して気にならないレベル。動作中は確かに望遠レンズ手持ちが嘘みたいにファインダー像が安定する。ただ、静止画撮影時はともかく、動画撮影時(ライブビュー時)は常に動作音がするため、同録の場合はISを切るのが絶対条件だと感じた。それ以前に動画時は三脚前提なんだからISは切るのが当たり前ではあるが。

先週、キヤノンはLレンズ新製品として、9年ぶりのリニューアルとなるEF70-200mm F2.8L IS IIを発表したけど、このIS動作音は改善されてたりするんだろうか…。

2010年1月1日金曜日

2010年1月1日号



明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

平成二十二年 元旦