2009年11月29日日曜日

2009年11月28日号




今週の話題。


とはいえ、いつにもましてネタがないので、
今朝、仕事がらみで出かけた場所の写真を。


今朝は比較的暖かかったんだろうが、風が冷たかった。
海沿いは風が強いからなぁ。外で撮るのに厳しい季節。


夜、ヨドバシAkibaで
を買ってきた。








タイマーリモートコントローラーは、ケーブルレリーズの一種で、インターバル撮影のための道具。所謂タイムラプス動画を作るために必要なもの。他メーカーのデジタル一眼レフやコンデジでは本体機能としてついているらしいが、EOSではオプション扱いで、純正でタイマー付きはこれのみ。








スピードライトは、純正のストロボとしては現行品で一番小さく、ガイドナンバーも低いが、一番安い。それでいて、90度バウンス機能を持ち、ストロボとしての使い勝手はかなりの優れもの。仕事でもない限り個人的な用途ではこれで十分。軽いのでバッグに常備できるし。


NDフィルターは7Dの動画で、日中に絞りを開ける際の減光に使う。
動画撮影で露出を決める場合、カットごとのコンティニュイティ(連続性)が保たれなければならず、特にシャッター速度は動きの見え方が変わるため、原則として固定する。しかし、被写界深度を浅く撮影したい時は絞りを開けるので、日中晴天の場合だとISO感度を限界まで下げても、適正露出にならない。そこで減光しなければならないわけだが、ムービーカメラには普通備わっているNDフィルターは、一眼レフではレンズフィルターとして付けなければならない。交換レンズごとにそのフィルター径に合ったものを使わなければならないわけだ。今回は7Dのキット標準レンズ EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS用に72mmのND4と8を購入。


Canon EF70-200mm F4L IS 欲しいなぁ……
EF100mm F2.8Lマクロ IS も欲しいけど、やっぱ先に望遠ズームだ。近頃散財しっぱなしだが、交換レンズはあって困ることはないからな。中古だって、デジタル一眼本体は機能がどんどん上がるから二束三文だけど、レンズはやっぱそれなりにするもんだし。今、7Dの虎の巻を手当たり次第に買ってるが、そこでも推薦されてる交換レンズはやっぱこの2本が多いな。



2009年11月22日日曜日

2009年11月21日号


InterBee 2009

JEITAが毎年一回開催する日本最大規模の放送・ビデオ関連技術の展示会、InterBee 2009に行ってきた。
大手メーカー各社、3D対応やらファイルベース収録やらといろいろやっていたが、今回久々に行ってみて、改めて自分の興味の対象がデジタル一眼動画の方向にシフトしていることを実感する。



Inter BEEでエプソンが236万ドットのEVF用液晶パネルを参考出品~デジタルカメラに映画用レンズを取り付ける提案もデジカメWatch


個人的に今回の最注目ポイントは
ナックが展示していたCarl Zeiss Compact PrimeEOS 5D markⅠIに装着するアダプター。
現状、PLマウント汎用でなく、レンズに改造を施す形だが、全長・フィルター径とも統一された単焦点シネレンズが使えるようになった意義は大きい。今まで、本編の現場の人たちはいろいろと工夫していたのかもしれないが、5Dなどに付けるEFレンズほかスチル用のレンズは、基本的に焦点距離によってレンズの全長・フィルター径が違うため、マットボックスやフォローフォーカス、フィルターなどを使うスタイルで撮影している映画屋さんには使い勝手が悪かったのだろう。
元々、Compact Primeはスチル用のMFレンズの光学設計を使って、イメージサークルはフルサイズのまま全長とフィルター径を統一し、PLマウントで新設計された廉価なシネレンズシリーズだ。本来はRED向けの単焦点レンズなのだろうが、ここに来て大手の機材屋が5D向けに改造モデルを出してきたということは、この1年のうちに5Dは映画の現場にかなり広がっているということだ。参考出品として、Panasonic DMC-GH1にPLマウントレンズを付けたものも紹介され、また別の会社からも、EOS 7DにPLマウントレンズを装着するアダプターが発表されており、デジタル一眼動画は著しい成長を見せ始めている分野と言える。

で、肝心のメーカーであるCanonは新製品EOS 1D markⅤIの実機を展示。
ちょっといじってみた限りでは、AFに関してはまだまだというところ。顔認識はちゃんと動作していたが、AFの反応は鈍いように感じた。改良の余地がある。
これは邪推だが、EOSムービーのCanon内部での立ち位置は、結構微妙なところではないだろうか。マーケットとして非常に競合してる分野で、一番あおりを受けてるのはXL H1などを出してきたCanonの業務用デジタルビデオカメラ部門だろう。あくまでスチルカメラという領域を出ないと言うEOSも、InterBeeに他の民生ビデオカメラ同じように展示されていれば、注目度は偏ってくる。ここまで成長してしまうと、ついでに付けた機能では済まなくなっていると思うが、その辺の折り合いはつくのだろうか。

この他は、はっきり言ってあまり注目していなかったので、トピックを適当に羅列する。

・AutodeskがSmoke 2010のMac版を出すらしい。
システム製品としては初のMacintoshプラットフォーム対応。個人で導入する価格ではないが、Macベースの編集スタジオには朗報ではないだろうか。

RED EPICは今回実機なし。
この秋にはお目見えするであろうと言われていたが、いつもの通り遅れて、12月18日のREDユーザーイベントで何らかの発表が見込まれている。

・SonyはこのタイミングでAVCHDフォーマットの業務機、NXCAMを発表。
デジタル一眼動画に関して、技術的には恐らく相当なアドバンテージがあるはずのSonyは、かなり二の足を踏んでいると思う。不況で製作費はどんどんカットされ、同社のCM・映画撮影用ハイエンドカメラシリーズ = CineAltaのフラグシップ、F35F23が売れてない状況で、その価格の安さでCM・映画撮影の現場からハイエンドHDカメラを駆逐しているデジタル一眼動画に、まさか本気になるわけにもいかないだろう。といって、今更ファイルベースメモリーカメラを出すのは、はっきり言って遅すぎると思うが。かなり前からP2HD統一で全面展開しているPanasonicに対して、ソニーはとにかく規格がバラバラで互換性がないという印象が強い。別にカメラの作り自体には悪くないのだが…、Sony好きとしては悩ましいところ。

全体として、業界の空元気というか、不況を感じさせる今回のInterBeeであった。


YouTube HD 1080p 対応

もはやYouTube画質とは呼べない。あらゆるビデオ配信サイトを凌駕する高画質と、スムーズな再生能力。これは、素晴らしい進化だ。ついつい新しくエンコードしてしまったよ。

2009年11月14日土曜日

2009年11月14日号



写真はGR DIGITAL II


今週の話題。

リコーがまた途轍もなく尖ったカメラを出してきた。
その名もRICOH GXR


ホントに見たまんま。レンズを含む撮像ユニット交換式のコンパクトカメラ。
個人的にリコーが好きなところは、こういう、悪く言えばキワモノ、良く言えばエッジの効いたカメラを、マジに企画し開発し商品化するところである。他のメーカーではまず出来ないことをやってのける。そこが魅力。
昨今、低価格入門機の隆盛著しいデジタル一眼レフ市場に対して、GR DIGITALという高級コンパクト機で対抗し、最近夙に成長を見せるマイクロフォーサーズ規格に、この対抗策。レンズだけではなく、撮像素子、画像処理エンジンまでもパッケージし、コンパクト機で難しいダストリダクションの問題を解決。撮像素子のサイズに合わせたレンズ構成でマクロ、ズーム、望遠、広角までカバーできる多用途プラットフォーム。これは確かに、デジタル一眼レフをある意味で凌駕できるカメラである。デジタル一眼レフはレンズマウントという宿命と、ボディに固定された撮像素子よって、その表現の自由度とかかるコストは、決して安い物ではない。そこに活路を見出し、レンズを「交換できる」高級コンパクトという武器を巧みに滑り込ませるリコーのコンセプトは、考えてみれば至極真っ当な物だろう。
後は肝心の性能で、定評あるリコー独自のレンズや操作インターフェイスは良いとしても、AFなど触らなければ分からないフィーリングなどで、どう評価されるか。この「大型撮像素子を有するコンパクトデジタルカメラ」のジャンルで先鞭をつけたシグマDP1は、描写は非常に優れたものだったが、AFやソフトウェアのフィーリングで人気は今ひとつ。先頃、このジャンルに進出してきたライカX1はネームバリューと堅い性能には惹かれるが、その高級すぎる対価と相まって、あまり期待感を抱けない。

これは、買うかも。ただし、ちょっと待ちだが。

この尖ったコンセプトが、どういう展開を見せるか。来春には出るという高倍率ズームや、35mmフルサイズが出てきてからでも遅くはない。実際、GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO ユニットはかなり楽しみな画質を出しているし、ボディは当分変わらないようなので、じっくり見極めるのもありだと思う。




今週頭に見て、かなり衝撃を受けた。これほどの才能があることに、これが現役の学生の自主制作であることに、日本のアニメの未来が明るいであろうことに。
縦横無尽に躍動するキャラクターアクションと、それを見せる構図、演出が考え抜かれており、それがCGと違和感なく融合している。尺もよく纏まっていて、筋立て、展開、オチ。じつにシンプルで明快なもの。非常に素晴らしい出来で、とにかく立派なアニメ。ホントに優れた良い作品なので、褒めちぎるだけ褒めちぎるよ。


2009年11月7日土曜日

2009年11月7日号

今週の話題。

最近Carl ZeissからEFマウント用MFレンズが続々と発表されている。
先月発売のDistagon T* 2.8/21 ZEを始め、
Distagon T* 2/35 ZEDistagon T* 2/28 ZEDistagon T* 3.5/18 ZEと一気に発表されている。
コシナとの協業以降、今までニコンFマウント用やペンタックスKマウント用が先行してリリースされ、キヤノンEFマウントは置いてけぼり食らっていた訳だが、今年頭ぐらいから、どんどん充実してきている。
Carl Zeissは本家サイトを見るとわかるように、一眼レフ用MFレンズをCinematography、映画撮影用としても展開しており、デジタル一眼動画の端緒である5D markIIの登場以降、キヤノンEFマウントに対するラインナップの拡充には(それだけが理由ではないにせよ)良いタイミングだったのだろう。
同様に、コシナもまた、フォクトレンダーブランドのMFレンズをEFマウントに展開し始めている。
コンバーターを介さずにEFマウントに直で使えるパンケーキレンズは、待望していた人も多いのではないだろうか。使ってみたいが……金が続かないなぁ。しかしいずれ交換レンズは揃えたいところ。

確定情報じゃないが、これはすごいなあ。まさに業界地殻変動という感じだけど。ペンタックスはしばし受難の時というか…あまりころころ身売りされちゃかなわんよな。ビクターも最近鳴かず飛ばずって感じだし、正直微妙だねぇ…。

これ、ちょうどリアルタイムでBlog見てたけど、
制作サイドが確実にエンコード、サーバーアップ分のスケジュール計算してないよな。オンエアだったら、編集終わってテープに突っ込んで後は送出に、でどうにかするんだろうから、当日納期もありなんだろうけど(それでも非常に問題ありだが)、25分番組で、テープ取り込み→ネット配信用エンコードって、どう考えても半日仕事だろ。オンエアだったら担当Pはクビだよなぁ。ネット配信だからと油断してたんじゃ…。
まぁ、人のことをとやかく言えた立場じゃないが、納期は守ろうねというお話。

個人的には好きだな、こういうシャレにならないゲーム。パソコンを窓から放り投げる的なストレス解消ぐらいにしか役に立たないが。まあやらないけど。