2009年11月14日土曜日

2009年11月14日号



写真はGR DIGITAL II


今週の話題。

リコーがまた途轍もなく尖ったカメラを出してきた。
その名もRICOH GXR


ホントに見たまんま。レンズを含む撮像ユニット交換式のコンパクトカメラ。
個人的にリコーが好きなところは、こういう、悪く言えばキワモノ、良く言えばエッジの効いたカメラを、マジに企画し開発し商品化するところである。他のメーカーではまず出来ないことをやってのける。そこが魅力。
昨今、低価格入門機の隆盛著しいデジタル一眼レフ市場に対して、GR DIGITALという高級コンパクト機で対抗し、最近夙に成長を見せるマイクロフォーサーズ規格に、この対抗策。レンズだけではなく、撮像素子、画像処理エンジンまでもパッケージし、コンパクト機で難しいダストリダクションの問題を解決。撮像素子のサイズに合わせたレンズ構成でマクロ、ズーム、望遠、広角までカバーできる多用途プラットフォーム。これは確かに、デジタル一眼レフをある意味で凌駕できるカメラである。デジタル一眼レフはレンズマウントという宿命と、ボディに固定された撮像素子よって、その表現の自由度とかかるコストは、決して安い物ではない。そこに活路を見出し、レンズを「交換できる」高級コンパクトという武器を巧みに滑り込ませるリコーのコンセプトは、考えてみれば至極真っ当な物だろう。
後は肝心の性能で、定評あるリコー独自のレンズや操作インターフェイスは良いとしても、AFなど触らなければ分からないフィーリングなどで、どう評価されるか。この「大型撮像素子を有するコンパクトデジタルカメラ」のジャンルで先鞭をつけたシグマDP1は、描写は非常に優れたものだったが、AFやソフトウェアのフィーリングで人気は今ひとつ。先頃、このジャンルに進出してきたライカX1はネームバリューと堅い性能には惹かれるが、その高級すぎる対価と相まって、あまり期待感を抱けない。

これは、買うかも。ただし、ちょっと待ちだが。

この尖ったコンセプトが、どういう展開を見せるか。来春には出るという高倍率ズームや、35mmフルサイズが出てきてからでも遅くはない。実際、GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO ユニットはかなり楽しみな画質を出しているし、ボディは当分変わらないようなので、じっくり見極めるのもありだと思う。




今週頭に見て、かなり衝撃を受けた。これほどの才能があることに、これが現役の学生の自主制作であることに、日本のアニメの未来が明るいであろうことに。
縦横無尽に躍動するキャラクターアクションと、それを見せる構図、演出が考え抜かれており、それがCGと違和感なく融合している。尺もよく纏まっていて、筋立て、展開、オチ。じつにシンプルで明快なもの。非常に素晴らしい出来で、とにかく立派なアニメ。ホントに優れた良い作品なので、褒めちぎるだけ褒めちぎるよ。


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