2012年4月17日火曜日

EOS C500




Canonから満を持して4K RAWを「出力」できるEOS C500が発表された。

昨年発表のC300に続き、RED対抗機種として放つ第二弾といったところか。
キヤノンの思惑としては、半年前のC300発表段階でここまでラインナップしてしまう腹づもりだったのではないだろうか。予価$30,000前後とRED EPICに競合する価格帯。

スペックを見ると…
・約885万画素(4096 x 2160)のスーパー35mmサイズ 4K CMOSセンサー
・4096×2160、59.94P/29.97P/24P/23.98P Canon Logガンマ
・4K RAW (10bit)、2K・HDでRGB 4:4:4 (10bit/12bit)及びYCC 4:2:2(10bit)

主な撮影モード


ちょっとわかりづらいが…
RAWの収録は完全に外部レコーダーに丸投げし、本体のCFはプロキシとしてMXFを記録するという形。先日発表されたSONY FS700と似ているが、とにかく3G HD-SDIで直接信号を流して受け方は後で…という考えなのだろう。

NAB 2012でこの10bit 4K RAWを受ける外部レコーダー、AJA Ki Pro Quadが発表された。
BMD HyperdeckやATOMOS Ninjaあたりも4K対応型を出してくるのではないだろうか。

これまでのCINEMA EOSの圧縮方式を見ると、C300でMPEG-2 Long GOP 50Mbps CBR、EOS-1D CでMotion JPEGを採用してきている。結局、キヤノンは4K RAWをカメラ単体で収録出来るようなシステムが開発出来なかったのだろう。

今回のC500も熱設計に相当苦慮していると見られ、むしろRED Scarlet-XやEPICが防水をガン無視して放熱フィン全開なのも、あのサイズでカメラ単体で収録するためにはそれだけ熱を逃がす必要があるのだなぁと今更ながら妙に納得した。


さらにEFシネマレンズシステムは新ラインとなる普及型ズームレンズ、CN-E15.5-47mm T2.8 L、CN-E30-105mm T2.8 Lを発表。

キャメラとしては大変魅力的ではあるのだが、流石に個人で導入できる価格ではないので、とりあえず今後の展開に期待しておこう…

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