NAB2012でなんとBlackmagic Designからデジタルシネマキャメラが発表された。
その名もBlackmagic Cinema Camera
全く、思わぬ伏兵だ…
Blackmagic Designはノンリニア編集キャプチャボード等の革命的な価格破壊で、ここ10年でズンズンのし上がってきた会社だが、まさかキャメラ界隈にまで殴り込みをかけてくるとは予想してなかった。しかもスペックがまた凄くツボを押さえてて…
・16.64 mm×14.04 mm(有効15.6 mm×8.8 mm)スーパー16サイズ センサー
・2.5K = 2432×1366(23.98p/24p/25p/29.97p/30p)収録
・CinemaDNG 12 bit RAW、Avid DNxHD、Apple ProRes記録対応
・Canon EF、ZEマウント互換
・最大13ストップのダイナミックレンジ(ProResでLOG記録対応)
・リムーバブル2.5inch 256GB SSDで記録(2.5K RAWは5MB/frame、約30分収録可)
・Thunderbolt端子でMacに直結!(キャプチャー、波形モニタ表示)
・5inch タッチスクリーン 800×480 液晶モニタ(シェード付)
・3G HD-SDI出力、オーディオ入力、LANCリモート、ヘッドフォン端子他
・DaVinci Resolve 9.0、Blackmagic UltraScope 同梱!
これが、$2,995!(¥257,800)で7月発売予定!
もう狂喜乱舞。正しく全部入り!こういうのが欲しかったんだ!
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そしてこのデザイン!どことなくレトロな、新しいポラロイドみたいな「古い未来家電」っぽさ…デジタルビデオカメラの既成概念に囚われない自由さ、必要しかない潔さ!使いやすいかどうかまた別として、今ここに未来がある!という佇まい。斬新! |
惜しむらくは、スーパー16mmというセンサーサイズだが……スペック上の不満は本当それだけだ。たぶん来年にはスーパー35mmサイズのセンサーを搭載してくるだろう。そうなったらもはや最強のコストパフォーマンスである。飛ぶ鳥どころか昇る龍まで撃ち落しそうなBlackmagic Designの大攻勢、この流れはどこも止められそうにない。
まぁ、キャメラメーカーとしては全く未知数なので、実際の画を観ないと何も言えないところだが…
John Brawley氏によるテストショット
Blackmagic Cinema Camera - John Brawley
REDほどではないがBlackmagicも結構発売日を守らない会社なので…7月発売といってもあまり当てにせず気長に待つしかないが、しかし実に楽しみなキャメラが出てきたものだと思う。ちゃんと出して欲しい。